トイレのしつけをしていて、最近だいぶ上手にできるようになってきたのですが、
片足を上げてマーキングをしている姿を発見してしまいました。
犬にとって、マーキングはコミュニケーション行動の1つですから仕方がないのですが、
家の中であちこちにしてしまったり、
公共の場でのマナーを考えると本能的な行動とは言えコントロールしておきたいところですよね。
この記事では、マーキングをしてしまう理由を理解して、上手に対処する方法をご紹介します。
マーキング行動の理由
犬は縄張り意識が強いので、自分の存在をアピールするためにさまざまなものに排尿します。
この行動をマーキングと言います。
マーキングはトイレの行為と目的が異なりますが、出ているものは同じで、
自分の名刺がわりにあちこちにマーキングをして匂い付けをする行動です。
オスがマーキングをするという認識が多いですが、
メスも発情期の時は自分の存在をアピールするためマーキング行動をする場合があります。
なぜ家の中でマーキングするの?
マーキング行動は屋外のイメージが強いのですが、屋内でされてしまうと困りますよね。
その理由は何なのでしょうか?
①引っ越しなどで、家が変わった場合
②新しい家具などが設置されて環境が変化した場合
③家族が増えた場合(ペットが増えた場合も)
④分離不安や恐怖による場合※
このような条件下では、トイレのしつけがされていてもマーキング行動をしてしまう場合があります。
病気や加齢が原因としても考えられます。
様子がおかしいなと思ったら病院で診てもらってください。
※分離不安症についての記事があります。
マーキングをコントロールする方法
公共の場でのマナーや、場面においてできるだけコントロールができるようにしておきたいですが、
マーキング行動自体は、個体差はありますが本能的な行動なので、
飼い主がしつけや対策を取らなければ、自然には無くなりません。
去勢手術をした場合、発情自体がおきなくなりますので、マーキングは自然に減ってくようです。
室内での対処方法
自宅の生活環境に変化によるものと予測される場合
- 行動範囲を制限して、マーキングをしてしてしまいそうなものに近づけないようにして、生活環境に慣らしていきましょう。
- ソワソワしたり、ウロウロし始めたら、トイレトレーニング時と同じように、トイレに移動させたり、行動を起こさせないように呼び戻したりしましょう。
- 友人宅、カフェ、病院などの自宅以外の室内の場合は、マナーパンツをつけたり、気を引くための玩具やおやつなどの対策をおすすめします。
※失敗してしまった場合は、しっかりと消臭して、今後の誘発を防止しましょう。
分離不安や恐怖心など心の問題と予測される場合
- 愛犬が落ち着ける環境づくりを心がけましょう。
- トレニングでは解決できない場合もありますので、ドッグトレーナーや獣医師などの専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
屋外での対処方法
- 散歩の前に事前に済ませておく。
- マーキングをしそうな行動を取ったら、声かけて飼い主に気を引かせて、歩くことに専念させる。
- 散歩中の匂いを嗅ぐ行動をしたら、声をかけて執着させないようにする。
※マーキングをした場合は、水を流すなど忘れずにしておきましょう。
決められた場所やタイミングでトイレをする習慣がつけば、小出しにマーキングにせずに、まとめて排尿する習慣になっていくでしょう。
まとめ
愛犬の本能行動を制限するようで、なんだかかわいそうですが、
ストレスや病気が原因ということもあるようです。
健康な状態であれば、しつけや環境を整えることでコントロールすることは可能です。
愛犬の身の回りの環境と心理状況を理解して、上手に愛犬と接していきたいですね。🐾